QOONELN

ピース又吉の本棚を覗きたい!おすすめの本や作家、著書を一挙公開!

      2015/07/08

本棚

作家デビュー作「火花」が芥川賞にノミネートされたことで話題の、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さん。今や業界では「又吉が帯を書くと売れる」と言われるほどの影響力で、書店に又吉さんの特設コーナーなども設けられています。

そんな本好きの又吉さんですから、テレビや雑誌の企画で「おすすめの本」をたずねられる機会も多いはず。又吉さんが普段どんな本を読んでいるのか、気になりますよね。

今回は、又吉さんがおすすめとして挙げた本や作家、そして文学作品「火花」以外の、意外な著書などをまとめてご紹介します。

Sponsored Link

 

又吉直樹 太宰治のおすすめ作品!

又吉さんが一番好きな作家、そして影響を受けたと公言しているのが、太宰治です。太宰治は学校の教科書にも名前が出てくるほど有名な日本を代表する作家ですから、ほとんどの人が知っていると思います。ですが「きちんと読んだことがない」という人もいるのではないでしょうか。

太宰治作品の中でも又吉さんが「毎年読み返す」というほど好きな作品だと語っているのが「人間失格」です。太宰治の代表作とも言えるほどの有名作品ですね。

 

又吉さんが初めて「人間失格」を読んだのは14歳の時で「今まで自分が抱えていたけれど人に言えずにいた、自分でも何かわからずにいたモヤモヤした気持ちを、太宰が言葉にしてくれている!」と衝撃を受けたそうです。

しかも又吉さんが「人間失格」を読んだのは、友人に「お前にうってつけの本があるぞ」と勧められたことがキッカケだったんだとか。14歳の時に「人間失格」を勧められるって、どんな思春期を送っていたのか少し心配になってしまいますね・・・

ですがそれが又吉さんにとっては運命的な出会いで、それをキッカケに太宰治の著書をはじめ、本の魅力にとりつかれていきました。「人間失格」の一番の魅力は、14歳に読んだ時と今とではまた違った感想を持つことができる、違った読み方ができるという点なんだそうです。

とはいっても、太宰治=暗くて重い話・・・というイメージを持っていて、なかなか読む気になれないという人も多いのではないでしょうか。そんな人のために、又吉さんが「太宰治・入門編」として紹介している作品があります。「親友交歓」という短編の物語です。

親友交歓by bookmeter.com

“私”の小学校時代の同級生を、“私”の目線で描いた物語で、ところどころに太宰治の独特なユーモアが感じられる表現が散りばめられていて、楽しく読めるんだそうです。又吉さんは「親友交歓」を読んで、太宰治は面白い人だったのだと確信し、余計にファンになったと語っています。

やはり最終的には重めの作品もしっかり読んでほしい・・・というのが又吉さんの本音のようですが、まずはこのような気軽に読める作品から、徐々に挑戦してみると読みやすいかもしれませんね。

 

又吉直樹の本棚に並ぶおすすめの作家&作品!

又吉さんはジャンルや世代問わず、とにかく本を読むのが好きだそうなので、ひとまとめに「おすすめの本」と言われても実は少し困ってしまうんだそうです。

だけどやっぱり、自分ではどんな本を選べば良いかわからないという人は多いですよね。

そんな人のために、又吉さんが比較的読みやすいとしておすすめしている作品や作家を、いくつかご紹介したいと思います。

人気作家・西加奈子さんの最新作「サラバ!」です。西さんは数々の人気作品を生み出している話題の作家なので、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

又吉さんは「西さんの小説は、読みやすさ、全員に届く言葉で書くことを意識しているけれど、そこに潜んでいるテーマは実は、人間が生きていく中で誰もがぶちあたること」だと語っています。「サラバ!」は主人公・歩の半生を描いた作品で、特に家族について考えさせられる描写が多い作品です。

今回は最新作、しかも直木賞受賞作品ということで「サラバ!」を取り上げましたが、西さんの作品はすべて読みやすくて面白く、読書初心者にとっても手に取りやすい内容のものが多いみたいです。他にも「漁港の肉子ちゃん」「炎上する君」「きりこについて」など、どれも面白いとのことで又吉さんのおすすめ作家のひとりです。

 

町田康さんも、又吉さんがよく好きな作家として挙げるうちのひとりです。西さんの作品に比べると、人によっては少し難しいと感じる内容のものがあるかもしれません。ですが又吉さん曰く太宰治と共通するところがあるらしく、とても好きな作家であると語っているので、気になる人はぜひチャレンジしてみると良いと思います。

「告白」は、ひとりの人間の人生を描く中で、人はなぜ人を殺すのか、生きるとは何か、といった普遍的なテーマを描いた物語です。又吉さんは「笑いと苦悩の共存」が感じられる作品だと語っています。これは太宰治の作品を読んだ時にも感じたことだそうで、一見、文学とは対極の位置にありそうに見える「お笑い」を本業とする又吉さんにとっては、永遠のテーマなのかもしれませんね。

他にも有名作品である、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」や、中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」などもおすすめとして挙げています。これらは太宰治などの古い作品に比べたら親しみやすく、理解しやすい内容のものが多いので、まずはこういった作品からチェックし、徐々に自分のお気に入りの作家を見つけられると読書が楽しくなりそうですね。

Sponsored Link

 

又吉直樹 実は俳句も?四字熟語も?!

又吉さんというと文学作品が好きなイメージなのですが、実は俳句の世界にも注目しているようで、なんと過去に俳句にまつわる著書まで出版しています。「カキフライが無いなら来なかった」・・・これが本のタイトルです。

 

えっ?と思うかもしれませんが、実はこれ「自由律俳句」という種類の、れっきとした俳句なんです。自由律俳句というのは、要するに、五七五という形式を破り、その名の通り「自由」な韻律で詠む俳句のことです。季語などのルールも存在しないので、普通の定型の俳句よりも親しみやすいですよね。

極端に言ってしまえば、目に見えた情景や、思ったことなどを「うまいこと」まとめれば、それで完成と言えるのが「自由律俳句」なのです。とはいえ、なかなか「うまいこと」なんて凡人には思いつかないのですが、そこに又吉さんならではのセンスが光っているのがさすがです。

さらに「まさかジープで来るとは」という第二弾も出版しています。俳句だけでなく、その俳句を思いついた経緯や情景がエッセイ調で語られていてとても面白く、気楽に読むことができる作品です。思わずクスッとしる描写や「あるある」と共感するような文章もあるはずです。

 

また、実は俳句のほかにも四字熟語に関するこんな本も出版しています。内容は、又吉さん独自の視点で作ったオリジナルの四字熟語と、その解説だそうです。それを聞いただけで、もう面白そうな予感がしますよね。例えば、

  • 「肉村八分」鍋や焼き肉で、他の皆が示し合わせたように肉を食べさせてくれないこと
  • 「月光心猿」迷い、悩み、苦しみ、立ち止まっていた人間が、ひょんなことに刺激を受け、動き出せそうな「今」というかんじ

このように、クスッとしてしまうようなものから、考えさせられるようなものまでバラエティ豊かなオリジナル四字熟語が満載です。又吉さんワールドが全開で、文学作品とはまた違った面白さがありそうですね。

読書はちょっと苦手、だけど又吉さんの世界観は好きで興味がある・・・という人は、こういった著書から読んでみるのも面白いかもしれません。

Sponsored Link

 - 芸人